感染症対策について、今知っておきたいこと

感染症対策について、今知っておきたいこと
西宮市、芦屋市、尼崎市を中心に耳鼻咽喉科、小児科診療を行う梅華会グループ監修の漢方治療に関する情報提供サイトです。

感染症対策における免疫強化の意義

今、世界中に未知の感染症が広がり、不安を抱えておられる方も多いと思います。
まだ治療法も確立されていない中、感染しない、また、感染しても重症化しないようにするためには、どのようにしたらいいのでしょうか。
まず一つめに、手洗い・換気・不要不急の外出の自粛など、感染を防ぐための対策が有効であると言われています。一般的にウイルスは、飛沫感染や空気感染、接触感染によって感染が広がります。そのため、感染の危険がある場所を避けるというのは、有効な感染対策と言えるでしょう。
そしてもう一つ重要とされるのが、ウイルスが体の中に入ってきた時、発症しない、または、重症化しないための対策です。その対策で重要とされているのが身体に備わる「免疫機能」の力です。

免疫力と漢方の関係

免疫力向上の為には
免疫とは、ウイルスなどの外敵が入ってきた時に、私たちを守り、病気にならないようにしてくれる人間に備わった機能のことを指します。
一般的に加齢とともに免疫系の機能は低下するので、高齢者の方は重症化しやすいと言われていますね。では、この免疫の力を高めておくことはできるのでしょうか?免疫力を高める有効な方法として次のようなことに気を付けることが大事だとされています。
十分な睡眠、休養
バランスのよい食事
適度な運動
ストレスを避ける、リラックスできる時間を作る
例えば、疲れている時には風邪を引きやすくなりませんか?こういった経験からも、免疫力を高める重要性をご理解いただけるかと思います。
また、それと同時に注目されつつあるのが、免疫力を上げる作用のある「漢方薬」です。日本感染症学会のホームページには、金沢大学附属病院漢方医学科の小川恵子医師より特別寄稿として「COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方」という論文も掲載されています。

予防のための漢方

補中益気湯と十全大補湯

予防・無症状感染者の病原体陰性化については、上記の論文中で西洋医学的な研究により使用できそうな処方が挙がっていました。漢方薬の中でも不足を補う補剤の一つである「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」と「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」です。

補中益気湯

マウスによる実験よりインターフェロンの産生を抑制が報告されている。

十全大補湯

NK細胞機能の改善。また抑制系の活性化し、過剰な炎症の予防することが予想されている。

これらの漢方薬を服用していれば感染症に絶対かからないということではありませんが、有効な治療法が確立されていない状況下で感染が広がり続ける今、追加の予防策として取り入れる価値は十分あると言えます。

クリニックでも電話診療により処方が可能です

電話診療
以下のような方におすすめしております。一度、クリニックにご相談ください。
感染症に感染しないか不安なので、免疫力を高めて予防したい方
感染しているかもしれないが症状があまり無く、周りにうつさないか心配な方
だるくて疲れやすい方
病後・術後で身体が弱っている方
食欲不振の症状がある方

免疫をUPして未知のウイルスに立ち向かおう

高齢であっても免疫力を高めることに気を付けて生活していればかかりにくくなりますし、比較的若い方であっても免疫が極端に下がっている状態であれば感染・重症化のリスクは高くなります。
そんな免疫の機能が、常にしっかり働くようにしておく。このことこそ、未知のウイルスと戦っていくために、今の私たちができる行動だと言えるでしょう。

ページトップへ戻る